高齢者施設で働くときに大切なこと

介護施設で仕事をする場合、介護の技術はもちろん重要ですが、何より利用者に対する思いやりの気持ちが必要でしょう。
一般的に介護施設で働く場合、介護福祉士や介護職員初任者研修などの資格を求められることが多いと言われています。
なぜなら、それらの資格を取得する際には、介護の基本的な技術を学ぶ必要があるからです。
しかし、常に利用者と関わる介護の仕事は、相手の話を聞くことや、悩みがあればその相談に乗ることも大切な仕事になります。
そのため、相手に対して常に思いやりの気持ちを持ち、利用者の立場に立って、悩んでいることに気づく能力も重要なスキルとなるのです。

また、介護施設では介護職員だけでなく、看護師や医師、ケアマネージャーなど、多くの専門職が連携して業務を行っています。
したがって、常に他職種との連携を意識して、何かあった時にはすぐに報告ができるような関係を日ごろから構築しておくことも欠かせません。
ですから、人と関わるのが苦手な人や話すこと苦手な人は、それを克服する努力が必要です。

それから、デイサービスのような施設に勤務する場合は、季節に応じて様々なレクリエーションを実施するので、企画力も求められるでしょう。
12月にはクリスマス会、4月にはお花見など、季節ごとのイベントは利用者にとって楽しみのひとつです。
そのため、これらの行事を企画したり、実行したりするのも介護職の重要な役目であり、積極的にアイデアを出したり、司会進行をスムーズに行うための能力も重要です。

介護の仕事は、何事もマニュアル通りにはいきません。
そのため、専門知識やスキルと併せて、利用者をひとりの人間として尊重し、温かみを持って接することができるかどうかも重要な要素になります。